一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 気候変動適応戦略(DAS)第3回モニタリング報告書を提出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.12.15 【情報源】ドイツ/2023.11.28 発表
ドイツ連邦環境省(BMUV)とドイツ連邦環境庁(UBA)は、気候変動適応戦略(DAS)に関する第3回モニタリング報告書をドイツ連邦政府に提出した。これは、連邦政府や州政府、学術機関、専門機関など50以上の組織が協力し作成したもので、測定データに基づき気候への影響と適応について報告し、さらに過去と現在でどのような変化が起こったかを示している。現在の状況として、ドイツにおける夏の熱波、水の損失、持続的な干ばつとそれに伴う害虫の蔓延、森林の状態の悪化、水不足による農業収穫量の大幅な減少などが挙げられていると同時に、気候条件に適応するための暑さ対策が効果を上げていることも示されている。レムケ連邦環境大臣は、「気候危機の壊滅的な影響は恐ろしいほどに増大しており、今回のモニタリング報告書はこれを非常に明確に示している。良いニュースは多くの自治体がその役割の重要性を認識し、具体的なプロジェクトで予防策を推進していることである。連邦政府は、気候適応法、気候変動適応戦略、国家水戦略、自然気候保護行動プログラム、複数の資金提供プログラにより、自治体を支援している。ドイツにおける生活の質を維持するためには、都市開発時に気候適応をより強力に推進する必要がある」と述べた。
【ドイツ連邦環境省】