一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州ビジネス・アンド・ネイチャーサミット2023が開幕、ネイチャーポジティブ経済への取組が論点
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2023.10.26 【情報源】EU/2023.10.11 発表
欧州ビジネス・アンド・ネイチャーサミット(EBNS)2023が、10月12日までの2日間の会期でイタリアにて開幕した。同サミットは、生物多様性に配慮したビジネスモデルへの転換を推進する目的で毎年開催されている。サミットを共催した欧州委員会によると、今年の論点は、2050年までに自然と共生する世界を実現するための道筋を示した「昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)」の目標である「2030年までのネイチャーポジティブ」をいかに達成するかである。企業や金融機関、政府、学界、民間組織から350人以上が出席しているという。
また、サミットでは、事業規模を問わずあらゆる企業に向けて、ネイチャーポジティブ経済を実現するための企業行動の指針となる10原則(企業や金融面の責任、透明性、報告と説明責任など)を定めた憲章が作成されている。憲章に署名することで、生物多様性の損失に対処する必要性を認識しており、行動を起こしてネイチャーポジティブ経済に貢献する意欲がある企業だという証明になるという。
【欧州委員会】