イギリス政府、自然への投資を促す2023年グリーンファイナンス戦略を発表

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2023.04.18 【情報源】イギリス／2023.03.30 発表

イギリス政府は2050年排出実質ゼロ実現に向けた計画の一環として、自然への投資を促す新たなグリーンファイナンス戦略を発表した。
これは環境を保護しつつ、自然を基盤とした解決策（植林、泥炭地回復等）のためのグリーンファイナンスを促し、農家の民間資金活用を支援する方法を示すもの。政府はイングランドの自然回復を支援するため、2027年までに民間資金を年間5億ポンド以上呼び込み、2030年までに年間10億ポンド超に引き上げることを目標に設定。これにより、生物多様性強化を促し、国の環境目標の実現に寄与するという。
また、政府は同日、自然を基盤とした解決策に関する市場の成長を支援・加速する手法を示す「自然市場枠組」（Nature Markets Framework）も発表した。様々な市場からの収益を統合できるようにし、生物多様性強化や水質改善など多様な目標のプロジェクトを促進する。このほか、グリーン成長の支援策として、農家の排出測定向上の支援、英国規格協会との連携による様々な自然投資基準の策定等も発表された。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】