一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、高潮浸水の現状と将来予測を発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.08.17 【情報源】アメリカ/2022.08.02 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2021気象年度(2021年5月〜2022年4月)の全米97ヶ所の潮位観測点での観測結果と、2022年度以降の高潮浸水の見通しを発表した。近年、気候変動等の要因で海面が上昇し、晴天時にも発生する高潮浸水は頻度を増している。2021気象年度には、デラウェア州リーディポイントとマーシャル諸島クワジャリン島の2観測点で高潮浸水発生日数の最多記録を更新、サウスカロライナ州マートルビーチ近傍の1観測点で過去タイを記録した。
2022年度の全米の高潮浸水発生日数は2021年度と同程度の3〜7日と予測されるが、長引くラニーニャ現象による海面水温と海面水位の低下と沿岸暴風雨の進路変化のため、2021年度のような記録更新はないと予測される。しかし、発生頻度は上昇を続けており、特段の気象・気候条件の変化がなければ、2022年度にアメリカ東部とメキシコ湾岸では、2000年度比で150%以上の発生をみる。高潮浸水は、2050年までに全米で年45〜70日発生するようになるという。
【アメリカ海洋大気庁】