一般財団法人環境イノベーション情報機構
ベトナム、ローズウッドの保全計画を検討
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2022.05.11 【情報源】国際機関/2022.04.18 発表
ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、CITES)によると、ベトナム政府は、ローズウッド2種(ケランジィ及びテチガイシタン)の管理保全計画を検討中である。計画は自然保護開発センターが提案した。ローズウッドは、その耐久性や腐食・シロアリ耐性のため、過去20年に家具や調度品の材木として国際取引で急激に需要が高まった。それが過剰な伐採や違法取引につながり、いまやローズウッド2種は同国の自然の分布域からほとんど姿を消し、一部が国立公園等に残存するのみとなっている。同国には現在ローズウッドの保全計画がなく、集中的な植林地もない。今回の計画案は、2035年までを対象に、野生個体群の調査、マッピング、データベース化に始まり、10ヘクタール以上の植樹、200ヘクタールの森林再生促進区域の設置等を盛り込む。計画は地域社会とともに実施し、ローズウッド2種の持続可能な利用や違法取引撲滅に関する意識向上も目指す。
【ワシントン条約】