一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 第22回管理理事会成果
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.02.17 【情報源】国連/2003.02.07 発表
2月3日から7日まで、ケニアのナイロビで、UNEP第22回管理理事会が開催された。130ヶ国以上から1000人以上の参加者が出席した。今回の会合では、水銀汚染対策、パレスチナ自治区への環境支援、島嶼諸国への温暖化の悪影響の削減などについて、閣僚級会議の末、合意がなされた。また、アフリカ諸国への支援、UNEPとアフリカ各国政府のみならず、アフリカ開発銀行や他の国連機関との協力なども求められることとなった。このほか、特に途上国及び経済移行国において、環境法規とその活用を強化する新たな取り組みも承認された。
最も白熱した議論が行われた議題の一つは、「地球環境変化に関する政府間パネル(Inter-governmental Panel on Global Environmental Change:IPEC)」の設置に関するものであった。この件については、政府やNGO,科学者団体などから意見を求め、来年の管理理事会にこうした意見をとりまとめた報告書が提出されることとなった。
UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、「出席者のレベル、議論の中身、そして第22回管理理事会の実り多い成果は、環境問題がますます重要となり、持続可能な開発につながる役割が大きくなっていることを明確に示すものだ」と会議を締めくくった。
なお、カナダのアンダーソン大臣からは、「国際的環境ガバナンス」及び「健康と環境」に重点をおいた取組みを求める声明が発表されている。カナダは、今年、国連環境基金への拠出額を2倍に増額している。【UNEP、カナダ連邦環境省】