一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、ワン・オーシャン・サミットに際し、世界の海洋保全に向けた野心的なイニシアチブを提示
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2022.03.01 【情報源】EU/2022.02.11 発表
欧州委員会は、フランスのブレストで開催されたワン・オーシャン・サミットに際し、清浄・健全・安全な海洋を促進するEUの野心的なイニシアチブを提示すると報じた。フォン・デア・ライエン委員長は同サミットで、海洋の保護・再生を目指す重要な協力イニシアチブとして、
1)国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)を保全する国際的同盟の構築
2)世界の海洋の数値シミュレーションが可能なコンピューティングプロジェクト
3)ミッション「2030年までに海洋・水域を復元」
を発表した。国家管轄権外区域は海洋の95%を占め、極めて貴重な生態学的・社会経済的利益を提供しているが、汚染や乱獲、気候変動の影響等の脅威が高まっている。EUは科学・技術を海洋保全の中心に据えており、主要課題に取り組むミッションのひとつ「2030年までに海洋・水域を復元」は大型イノベーションプロジェクト(ライトハウスプロジェクト)を支援。また、プラットフォーム「欧州デジタルツイン・オーシャン」を開発し、海洋に関するデータ整備で世界をリードするという。
【欧州委員会】