一般財団法人環境イノベーション情報機構
生物多様性条約、バイオセーフティに関する情報交換センターの内容を拡充しオンラインで公開
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2021.12.27 【情報源】国際機関/2021.12.08 発表
生物多様性条約(CBD)は、同条約のカルタヘナ議定書に基づく情報交換センターである「バイオセーフティ・クリアリングハウス」(BCH)の内容を拡充し、オンライン上で公開したことを発表した。これにより、締約国政府をはじめ誰もがバイオセーフティ分野の動向に関する最新情報を入手できる。新しくなったBCHは、遺伝資源へのアクセスと利益配分に関するクリアリングハウス(ABSCH)や生物多様性に係る情報の検索システム(CHM)とも連携させるなど、同条約の3つの主要なクリアリングハウスをより一貫性のあるかたちで統合した。カルタヘナ議定書は、遺伝子組換え生物等、現代のバイオテクノロジーにより改変された生物(LMO)の国境を越える移動に焦点を当て、生物多様性と人間の健康を十分に守ることを目的としており、BCHは議定書の重要なツールとなっている。CBDのムレマ事務局長は、議定書の締約国は各国の裁量でLMOに関する決定を行えるが、この決定や関連するリスク評価について情報を共有することが重要だと述べた。【生物多様性条約】