一般財団法人環境イノベーション情報機構
生物多様性条約、COP15第1部を終え「ポスト2020生物多様性世界枠組」採択へ向け態勢整うと報告
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2021.11.02 【情報源】国際機関/2021.10.15 発表
生物多様性条約(CBD)は、2021年10月11〜15日に中国の昆明で開催された国連生物多様性会議(COP15)第1部の結果を報告した。COP15は、重要課題である「ポスト2020生物多様性世界枠組」について十分な交渉を保証するため2部構成とされ、第2部は2022年4〜5月に開催される。「世界枠組」は、2010年にCOP10で採択された「愛知目標」の後継となる世界目標である。会期中、閣僚級会合は「昆明宣言」を採択した。「宣言」は、「愛知目標」の達成が不十分であることを踏まえ、生物多様性消失、気候変動、海陸の劣化と汚染などかつてない複合的危機に対処するため、「世界枠組」の採択と実施を約束した。
地球環境ファシリティ(GEF)、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)は共同で途上国の計画作成を支援、中国は2億3300万ドルの昆明生物多様性基金を設立、EUは生物多様性に関する対外援助を倍増、日本も生物多様性日本基金に1700万ドルを積み増すなど主要各国・機関は、経済・技術面の支援加速を表明した。
【生物多様性条約】