一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、2030年の55%排出削減目指し政策パッケージを提案
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.08.10 【情報源】EU/2021.07.14 発表
欧州委員会は、気候政策加速のための政策パッケージ(案)を採択した。2030年までに1990年比55%の排出削減を目指す欧州気候法の発効を間近に、以下のように関連法令の改修正を提案する。・EU排出量取引制度(ETS)は、排出枠の引下げ、船舶部門の追加、道路輸送・建物部門の制度の新設、航空部門の無償割当の段階的廃止等、一段と強化。
・排出削減努力分担規則を修正し、国別排出削減目標を引上げ。
・LULUCF規則を改正し、炭素吸収の国別責任を強化。新森林戦略を採択へ。
・2030年のエネルギーミックス中の再生可能エネルギーの割合を32%から40%に引き上げ。
・エネルギー効率指令を改正し、目標を2倍に引上げ。
・新車の平均排出量を2030年以降は55%削減、2035年以降はゼロ。
・代替燃料インフラ指令を拘束力のある規則に改正、充電・水素ステーションの設置間隔指定などインフラを整備。
・航空・船舶燃料のクリーン化を促進。
このほか、税制の整備、炭素リーケージ防止のための炭素国境調整措置、気候弱者への配慮等が含まれる。
【欧州委員会】