一般財団法人環境イノベーション情報機構
デンマークエネルギー庁、地域熱供給に係る新たな連携で中国の気候目標達成を支援
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.07.20 【情報源】デンマーク/2021.07.01 発表
デンマークエネルギー庁は、UNEP(国連環境計画)‐DTU(デンマーク工科大学)パートナーシップと中国の地域熱供給に係る新たな戦略的連携協定を締結すると発表した。世界のエネルギーの約3分の1は加熱冷却に使われている。CO2排出が世界最大で大気汚染が深刻な中国では、環境に優しいエネルギーシステムへの転換が加速している。同国では建物の暖房の熱源として主に石炭が用いられているが、世界最大の地域熱供給網を有しており、環境に優しい熱供給の潜在力は膨大だという。多くの都市がCO2排出削減事業を望んでおり、環境に優しい地域熱供給の実施を最適化する具体的知識や適切な規制枠組を必要としている。今回の連携により技術や規制に関する知見の共有を容易にする。特に、デンマークのノウハウを中国の政策決定者に提供する仮想プラットフォームの構築を支援する。
デンマークエネルギー庁はエネルギー部門の低炭素化で中国政府と連携しており、本協定は2060年までの気候中立実現という中国の目標達成に向けた包括的連携の一環だという。
【デンマークエネルギー庁】