一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ ワッデン海砂丘海岸において気候変動対策・生物多様性保護プロジェクトを実施
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2020.09.18 【情報源】ドイツ/2020.09.09 発表
ドイツ連邦環境省(BMU)は、ワッデン海に面するザンクト・ペーター・オーディングの砂浜海岸を気候変動から保護するプロジェクトに対し、連邦生物多様性プログラムの枠組みで2026年までに約200万ユーロを拠出することを公表した。ユネスコ世界遺産に登録されているワッデン海は気候変動の脅威にさらされており、長期的には、干潟、塩性湿地、海岸、砂丘は、海面の上昇の加速により消滅の危機に瀕している。特にザンクト・ペーター・オーディングの砂浜海岸は、19世紀半ば以降に始まる針葉樹を用いた森林再生事業により内陸部の砂丘への影響、生息地の分断が生じていることから、生物の多様性を回復・維持するために、広範な対策が必要とされている。プロジェクトは、WWFドイツ、ワッデン海保護局、ブラウンシュヴァイク工科大学(TU)、キール工科大学などが共同で実施する。【ドイツ連邦環境省】