一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 絶滅危惧種を殺虫剤から保護
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.12.20 【情報源】アメリカ/2002.12.04 発表
EPAは、「絶滅のおそれのある種の保護プログラム」(Endangered Species Protection Program:ESPP)のフィールド実施計画を作成し、パブリック・コメントを受け付けている。この案は、絶滅のおそれのある種及び生存を脅かされている種として列挙された種に関し、「絶滅のおそれのある種に関する法律」(Endangered Species Act:ESA)7条(a)(2)、および「連邦殺虫剤・殺菌剤及び殺鼠剤法」(Federal Insecticide, Fungicide and Rodenticide Act:FIFRA)に従って、EPAがどのように適切な保護手段の実施を確保するか示すものである。
ここでは、ESPPのフィールド実施について、郡ごとの報告を作成・改正すること、郡の報告を参照するよう殺虫剤ラベルを変更すること、モニタリング・プログラムを拡大し、殺虫剤の合法的な使用によって列挙された種に対し悪影響が及ばないようにすることが提案されている。
ESPPの目的は、農業等における殺虫剤の使用者に対し不必要な負担をかけずに、EPAが、ESAを遵守しつつ、FIFRAに基づく責任を果たすことにある。今回の提案に対するパブリック・コメントは、2003年3月2日まで受け付けられる。【EPA】