五大湖持続性基金に援助

【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2002.12.12 【情報源】カナダ／2002.11.25 発表

　カナダのアンダーソン環境大臣は11月25日、五大湖持続性基金を通して、五大湖流域エコシステム保全のためのプロジェクト14種に合計56万5800カナダドル（約4300万円）を支援すると発表した。
　この基金は、五大湖周辺で「懸念される地区」と認定された場所において、環境悪化の修復に努めるプロジェクトを支援するものであり、多くの場合、プロジェクトは、地元政府やコミュニティーグループとの連携のもとに進められる。焦点となる分野は、魚や野生生物の生息地の保全、排水管理の新しい方法の構築、農業排水が川を通じて五大湖に流出することを防ぐことという3点。
　アンダーソン環境大臣は、声明のなかで、「五大湖の環境修復は、カナダ政府にとって重要な事項であり、きれいな水と自然遺産の保護を重視するカナダ連邦環境省にとっての優先的な課題である」と語り、今回の支援の重要性を語った。
　なお、この基金は、2000年6月に創設されたものであり、カナダ政府は計5年間で3000万カナダドル（約23億4000万円）を拠出する予定になっている。また、保健省や漁業省などほとんどの連邦政府の省庁が参加している「五大湖流域アクションプラン・2020年」の重要要素の一つでもある。
【カナダ連邦環境省】