一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、レクリエーション水質基準としてシアノトキシンの推奨基準値を公表
【環境行政 環境基準】 【掲載日】2019.06.10 【情報源】アメリカ/2019.05.22 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、夏季に野外で水浴を楽しむ人の健康を守るため、シアノトキシンの推奨基準値を公表した。藻類ブルームによって、シアノトキシン濃度が水泳などのレクリエーション活動に有害なレベルになることがある。推奨基準値は、ミクロシスチン(1リットルあたり8マイクログラム)とシリンドロスパーモプシン(1リットルあたり15マイクログラム)の2種類。基準値は科学的知見に基づき、あらゆる年齢層への影響を考慮している。EPAは、州や地域社会が有害藻類ブルームについて市民に伝えるために利用できるインフォグラフィックも公表した。また、水域モニタリング、水質基準達成評価、低水質の水域リストなどの情報を含めた推奨基準値を導入するための技術支援資料もまもなく公表される。EPA水資源局長官補デビット・ロス氏は、「メモリアルデーや夏季休暇が近づく中、州や地域社会はこの推奨基準値に基づき子供の水遊びなどの安全性を確保してほしい」と述べた。【アメリカ環境保護庁】