一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境・食糧・農村地域省、学術研究上重要地域のプール・ハーバー保護区を拡張
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2019.02.05 【情報源】イギリス/2019.01.22 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、イングランド南西部のドーセット州に位置するプール・ハーバーの学術研究上重要地域(SSSI)を1800ヘクタール拡張し、プール・ハーバー一帯を保護区にすると発表した。同地は潮下帯域を含むものとしては初のSSSIとなり、世界的に絶滅が危惧されるアジサシの採餌場の保護にもつながるという。プール・ハーバーの浅瀬には海藻類が繁茂し、又ホヤやハオリムシなどの海洋種も多い。さらに、沿岸に広がる塩性沼沢や干潟は、ヘラサギやオグロシギといった多数の絶滅危惧種の重要な繁殖地になっているほか、盛んな貝漁を支え、洪水防御や水の浄化に役割を果たし、観光やレクリエーションにも貢献しているという。プール・ハーバー周辺には、低地ヒースが自生するラムサール条約湿地のドーセット・ヒースや、海洋保全ゾーン(MCZ)のプール・ロックスもあり、今回の措置によって自然保護区のネットワークが拡充されるという。同国は25カ年環境計画において自然保護区のネットワーク強化を掲げている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】