一般財団法人環境イノベーション情報機構
生物多様性条約、エジプトで2018年国連生物多様性会議を開催へ
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2018.11.20 【情報源】国際機関/2018.11.08 発表
生物多様性条約(CBD)は、2018年11月17〜29日にエジプトのシャルム・エル・シェイクで2018年国連生物多様性会議(※)を開催する。メキシコで開催された2016年国連生物多様性会議では、農林漁業と観光部門における生物多様性の主流化が討議されたが、今回はエネルギー・鉱業、インフラストラクチャー、製造・加工業、保健医療の各部門における生物多様性の主流化が中心課題となる。会議は、「生物多様性条約戦略計画2011-2020」と「愛知目標」の目標年を前に進捗状況を評価し、取組みの強化と加速について討議する。これまでに実施された各種の評価報告によると、このままでは今後2年間のうちに目標の達成はできないという。また、中国の北京で開催される2020年国連生物多様性会議における採択を目指して2020年以降の新たな目標を定める「ポスト2020生物多様性地球枠組」の作成着手を決定する。さらに、2050年までに人と自然が共生する社会の実現を目指す「生物多様性のための2050年ビジョン」の具体化のための作業を進める。このほか「その他の効果的な地域をベースとする保全手段」(OECM)、デジタル配列情報、合成生物学に関する討議が予定され、産業界との協働を探るための「ビジネスと生物多様性フォーラム」、生物多様性と文化多様性の相互交流の成果を示す「自然と文化サミット」、保全と暮らしのための持続可能な利用をテーマに「野生生物フォーラム」等が併催される。※生物多様性条約第14回締約国会議(COP14)、カルタヘナ議定書第9回締約国会合(COP-MOP9)及び名古屋議定書第3回締約国会合(COP-MOP3)【生物多様性条約】