一般財団法人環境イノベーション情報機構
ASEAN、陸域・水域の保護区拡大に向け地域ワークショップを開催
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2018.08.28 【情報源】国際機関/2018.08.13 発表
ASEAN(東南アジア諸国連合)生物多様性センター(ACB)は、生物多様性条約の愛知目標11に向けた域内の実施状況に関する地域ワークショップを、2018年7月30日と31日にマニラで開催した。愛知目標11は、「2020年までに、少なくとも陸域と内陸水域の17%、沿岸域と海域の10%、特に生物多様性と生態系サービスに特別に重要な地域が、保護区システムなどによって保全される」ことを求めている。ASEAN諸国はその達成のための取組を進めており、陸域の保護区は13%まで拡大してきた。しかし沿岸と海洋では、まだ2%ほどだという。ワークショップでは、最新の実施状況を確認し、各国やNGOなどが目標達成のためどのように協力できるかを見極め、特に、1)ASEAN各国が2018〜2020年の間に保護区拡大のために行う活動、2)これらの保護区の連結と陸上景観や海洋景観との統合、3)保護区の管理の有効性の確保、について情報を収集した。このワークショップ開催を生物多様性条約事務局と共に支援したインド国家生物多様性局(NBA)の代表は、インドではすでに国土の27%を保護区に指定したとして、その取組を紹介した。【ASEAN環境協力サイト】