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環境ニュース[海外]

アメリカ海洋大気庁、2018年のメキシコ湾のデッドゾーンは過去4番目に小規模と報告

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2018.08.14 【情報源】アメリカ/2018.07.31 発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2018年のメキシコ湾におけるデッドゾーン(貧酸素水域)の面積は約2720平方マイルとする調査結果を報告した。これは、1985年以降で4番目に小規模であり、2018年6月時点の予報(5780平方マイル)を下回った。メキシコ湾のデッドゾーンは、農業などに由来する栄養塩がミシシッピ川集水域から流出して藻類の成長を促進し、やがてそれが分解される際に酸素を使い尽くすことで発生する。予報は栄養塩流出量に基づいており、実際の規模と位置は気象事象や海流の影響を受ける。予報より小規模になった理由としては、調査前の数週間に西および北西の風が続き貧酸素水塊が東に追いやられたこと、調査開始当初に強風と波浪によって酸素が表層水に取り込まれ貧酸素状態が軽減されたことが考えられるという。デッドゾーンは夏季を通して変化し、嵐や強風によって小規模に抑えられた場合でも数週間以内に最大規模まで拡大することが多いという。NOAAは、継続的モニタリングによって海洋の状態がデッドゾーンの規模に及ぼす影響を分析するとしている。【アメリカ海洋大気庁】

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