一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、生物多様性計画を公表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2018.07.18 【情報源】フランス/2018.07.04 発表
フランス政府は、2018年7月4日開催された生物多様性省間委員会の初会合で、生物多様性を保全するための各種政策をまとめた生物多様性計画を発表した。この省間委員会は、フィリップ首相が議長を務めるもので、自然保護政策の規模を拡大し政府を挙げて取り組むことを意味する。生物多様性が、気候変動と同様に政府の優先課題に位置付けられたことになる。計画では基本方針として、1)国内の生物多様性の回復、2)生物多様性への影響の少ない汚染のない経済の構築、3)自然の全構成要素の保護と再生、4)意欲的な欧州・国際生物多様性ロードマップの策定、5)理解・教育・訓練、6)生物多様性政策の有効性向上、の6分野を挙げ、90項目の対策を挙げている。たとえば、プラスチック汚染対策(2025年までに海洋へ流出するプラスチックごみゼロを目指す等)、都市の無秩序な拡散の抑制(人工的構造物に覆われた土地への転換を正味ゼロにする取組等)の他、生物多様性保護に努める農家への支援、11番目となる国立公園の設置も挙げている。計画の実施のため、環境連帯移行省は今後4年で6億ユーロを動員するとしている。【フランス環境連帯移行省】