一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、NDCパートナーシップ設立1周年を迎え加盟国・組織数が増加中
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2017.11.29 【情報源】ドイツ/2017.11.14 発表
途上国がNDC(国別約束)の目標や取組を実施できるよう支援するために設立されたNDCパートナーシップが設立から1周年を迎えたことを受け、ボンで開催中のCOP23において祝賀が行われた。ヘンドリックス連邦環境大臣は、「全ての国家に気候保護計画の実行が求められている。我々は相互に支援し合い、交流することが重要である。気候保護問題の解決は、多国間によってのみ解決できる。これは、NDCパートナーシップの精神である」と述べた。NDCパートナーシップでは、環境部局と開発部局は密に連携しており、産業国や多角的組織は、気候保護を進め、さらに開発目標を実現させるために、中進国や開発途上国を支援している。ドイツ連邦開発省は、世界銀行や国連開発プログラム、ドイツ国際協力公社、NDCパートナーシップ事務局を通じて、NDCパートナーシップにさらに追加で3100万ユーロを拠出することを公表した。また、フィジーの首相でありCOP議長であるバイニマラマ氏が太平洋地域のNDC実行プラットフォーム(太平洋地域NDCハブ)の設立を宣言したことを受け、今後、イギリス政府やオーストラリア政府と共同で、この太平洋地域ハブのための設立資金融資も行うとしている。アジア開発銀行やカリブ開発銀行がNDCパートナーシップへの加盟を宣言するなど加盟数は増加しており、パートナーシップ設立以降、加盟組織・国数は41から77に倍増した。内訳は、48ヶ国が開発途上国、16ヶ国が産業国、13の国際組織となっている。【ドイツ連邦環境省】