一般財団法人環境イノベーション情報機構
ラムサール条約、世界遺産との二重指定湿地の保全状況を事例研究
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2017.10.19 【情報源】国際機関/2017.10.04 発表
ラムサール条約は、世界遺産とラムサール湿地の両方に指定された湿地の事例研究を行い、文化的価値観と地域住民の参加が、湿地の保全と懸命な利用に大きな役割を果たしていると報告した。これは、ボツワナのオカバンゴ・デルタ、フランスのモン-サン-ミシェル、メキシコのシアン・カアン、日本の厳島神社など、世界遺産とラムサール湿地の両方に登録された6か所の湿地を検証したもので、その結果、この二重の指定はさまざまな問題や外的な脅威に対する回復力を高めるなどの効果があることがわかった。世界の湿地の64%が20世紀の間に失われ、残った湿地も年に1%のペースで消えている現在、これは重要な効果である。この結果は、湿地の管理者と政策決定者が活用できるようまとめられてた。この報告は、ユネスコの世界遺産センターの協力のもと、ラムサール文化ネットワーク(RCN)、ラムサール条約の広報・教育・普及啓発(CEPA)プログラムの支援により作成された。【ラムサール条約】