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環境ニュース[海外]

FAO、生物多様性と伝統的食文化を守る山岳製品ラベル制度を開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2016.10.17 【情報源】国連/2016.09.30 発表

 国連食糧農業機関FAO)の山岳パートナーシップと、地域の伝統的食文化を推進する「スローフード」は、山岳地域の生態系と伝統的生産方法を守る製品に認める新たな製品ラベル「Mountain Partnership Product」(山岳パートナーシップ製品)制度を開始した。新たなブランドを付与することによって市場の認知度を高め、高品質で環境に優しい製品を望む消費者の選択を助けるとともに、途上国山岳地の小規模生産者にも公正な利益を確保できるようにする。認証を受けるには、生産者の申請により、一定の基準(生産規模、環境への影響、生産地の標高など)に基づき審査される。第一弾としてキルギスタンの山岳地帯で収穫されたアンズや、ボリビアのアンデス山地で生産した希少なアマランサス種子のほか、途上国の様々な山岳地のコーヒーや紅茶、スパイスがこのラベルを表示して販売される。山岳地の小規模生産者は生物多様性や伝統文化の保全に重要な役割を果たしているが、遠隔地に孤立していることから、市場や地域サービス、信用、情報が限られ、経済的に取り残されている。FAOは、このラベルが貧困と、山岳地の自然資源の持続不可能な利用に関わる対策となることから、2030年の持続可能な開発アジェンダ、特にSDG1(貧困)とSDG15(生態系生物多様性の持続可能な管理)に寄与するものとしている。【国連食糧農業機関

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