一般財団法人環境イノベーション情報機構
ワッデン海周辺3か国、渡り性水鳥の保全におけるワッデン海の重要性について特別イベントを開催
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2016.09.12 【情報源】国連/2016.08.26 発表
ワッデン海を囲むオランダ、ドイツ、デンマークによるワッデン海共同管理事務局(CWSS)は、2016年8月25日、「ワッデン海の日」を機に特別イベントを開催した。ワッデン海は北海の一部で、砂と泥からなる世界最大の潮間帯干潟で構成される。東大西洋フライウェイ(渡りルート)で移動する渡り性水鳥の年間平均1000万〜1200万羽が中継、換羽、越冬の地とする極めて重要な地域である。2009年に世界遺産にも登録された。周辺3か国は、さまざまなモニタリングや保全活動を行っているが、飛来する渡り鳥は著しく減少しているという。今回のイベントは、この減少への対応策を議論するためワッデン海地域内外から、政策決定者、水鳥保全管理者、科学者、NGO代表者らが参加した。「アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定(AEWA)」技術委員会メンバーの環境法専門家は、二国間協定から世界規模の条約まで様々な法的手段の役割や、フライウェイ・アプローチを促進するAEWAの有効性などを強調した。【ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約)】