一般財団法人環境イノベーション情報機構
サミットに南北対話を求める
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.09.05 【情報源】フランス/2002.08.27 発表
8月27日の記者会見で、フランスのエコロジー・持続可能な開発省は、ヨハネスブルグ・サミットの概況、フランスのスタンス等について説明した。ヨハネスブルグ・サミットについて、「リオに引き続き貧困との対決のサミット」及び「パートナーシップのサミット」と位置づけ、特に「環境ガバナンスと南北の新たな協調の道を開かなければならない」としている。具体的には、国連及び国際金融機関の活動に、持続可能な開発目標を組み込むとともに、経済・社会・環境の3点の接近と均衡が求められる。また、南北対話については、今後は援助の文化から、尊重と責任に根ざした協調の文化に向けて、新たな関係を築いていく必要があるとしている。
同省のバシュロ・ナルカン大臣も記者会見の声明の中で、フランスが特に重点を置いているポイントとして以下3点を挙げた。
・環境と開発を両立させ、自然資源を保全すること
・グローバリゼーションを、貿易自由化の観点からだけでなく、社会・環境・文化(文化的多様性)の統合の観点からもとらえること
・国際環境機関を適切に位置づけ、新たなよりよいガバナンスを検討すること
併せて、同省は、サミットの準備過程において、「持続可能な開発世界サミット フランス委員会」などの活動により市民との協調が進んだことを高く評価した。
【フランス エコロジー・持続可能な開発省】