一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、侵略的外来種の拡大防止週間を開催
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2016.03.14 【情報源】イギリス/2016.02.29 発表
イギリスの環境・食糧・農村地域省(Defra)と外来種事務局は、侵略的外来種(INNS)の問題に関する国民の意識を高めるため、2016年2月29日から1週間、INNSの拡大防止週間を開催する。イギリスに導入された動植物のうち、在来の動植物や自然環境にダメージを及ぼすINNSは約10〜15%とされ、年間17億ポンドもの経済的損失をもたらしている。この特別週間では、園芸や野鳥観察、釣り、スポーツの愛好家等に対し、用具の使用後の点検・清掃や園芸植物を野生に放たない等の簡単な方法でINNSの拡大防止に協力するよう呼びかける。生物安全保障担当のガーディナー大臣は、テムズ・ウォーター社の主要レジャー地の1つで、釣りやセーリング、野鳥観察等が楽しめるウォルサムストウ貯水池群を訪問し、利用者と共に取り組んでいる生物安全保障対策を視察する予定である。同地には、豊富な鳥類が生息し、数多くの「学術研究上重要地域」が存在する。
なお、今回のINNS拡大防止週間は、2011年3月にDefra等が立ち上げた、釣りやボート、カヤック等の愛好家に用具の点検・清掃・乾燥を促すキャンペーンと同時開催される。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】