一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、市民による大気汚染モニタリング調査を実施
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2015.03.20 【情報源】アメリカ/2015.03.13 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ぜんそくの子供の割合がニュージャージー州の平均より25%高いニューワーク都市圏で、全米初めての試みとなる市民による大気汚染モニタリング調査を実施する。本調査は、市民によるモニタリングで複数地点の大気データを収集すると同時に、身近な環境データを収集するスキルと専門性を身に付けてもらうことが狙い。EPAは、二酸化窒素や粒子状物質等、ぜんそくや重篤な呼吸器疾患を引き起こす大気汚染物質のデータを同時に収集できる、ボランティア用に開発された最新の計測機器を市民に貸出し、技術訓練を支援する。また、地元の運営会社には機器の操作方法やデータ管理のソフトウェア、収集データの正確性を確保するための品質保証計画も提供して、汚染物質と発生源との関係性の調査とデータ解析も地域で実施し、市民の啓発に活かすよう促している。EPAは、本調査結果を既存の市民科学機器貸出プログラムの拡大に活用し、経験から得た教訓を他の都市と共有していきたいとしている。【アメリカ環境保護庁】