一般財団法人環境イノベーション情報機構
気候変動の政策と研究に生物多様性を組み込むよう、科学者グループが要請
地球環境】 【掲載日】2014.12.18 【情報源】国連/2014.12.05 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第20回締約国会議(COP20)が行われるリマで、生物多様性の状況や傾向を評価する科学者と政策決定者のグループは、「生物多様性と気候変動」に関するシンポジウムを開催した。その評価結果や提言をまとめた宣言書で、参加者らは、生物多様性および気候変動に関する研究を統合し、気候変動に関連した生物多様性の問題に関し認識を高めるよう求めた。生物多様性は、気温の上昇や頻発する極端な気象現象によって広範囲にわたって変化し、また、気候変動に対応するための回復力において重要な役割を果たすなど、気候変動と互いに関連している。このため、政策枠組み、それに伴う経済的なインセンティブ、国民の参加、継続的なモニタリング、効果的な法執行など、政府や社会のあらゆる部門やレベルにおいて一貫性のある、気候変動と生物多様性の双方にとって効果的な政策を策定する必要があるという。科学者らは、政策の統合に向け、連携可能な分野を示し、生物多様性、気候変動、社会経済的要因の研究に対し強力な連携と支援の必要性を示した。【生物多様性条約事務局】