一般財団法人環境イノベーション情報機構
今秋予定の遺伝子組換作物試験用地を発表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2002.07.18 【情報源】イギリス/2002.07.08 発表
遺伝子組換ナタネに関する「農場規模試験(Farm Scale Evaluations:FSEs)」の今秋の実施予定地が発表された。試験対象のナタネは除草剤耐性を組み込んだもの。独立してFSEを管轄している科学助言委員会(Scientific Steering Committee)が、2002年秋期用に18のナタネ試験用地を承認した。今年は、3年にわたる農場規模試験の最終年に当たり、今秋が最終試験期間となる。農場規模試験では、遺伝子組換作物と通常の作物を比較し、雑草や昆虫の種類や個体数に差異が生じるのか調査している。また、交雑などについても観察する計画である。ナタネ、ビート及びトウモロコシについてテストが行われている。
政府は国民に対し、情報公開を迅速に行っていくことを重視しており、今回の発表も最初の種が蒔かれる6週間前にあたる。
なお、試験対象種はすべて数年にわたる厳しい安全試験を通過したものであり、商業目的の栽培や他の用地と自然に交配が起きないよう、細心の注意が払われている。
最初の試験結果(春蒔きの作物)は、2003年夏に科学専門誌に発表される予定で、科学助言委員会も同時期に政府に助言をする予定である。【イギリス環境・食糧・地方事業省】