一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU EU排出量取引制度。温室効果ガス排出量は減少、一方で排出枠の累積的余剰が増加
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.05.28 【情報源】EU/2014.05.14 発表
欧州委員会は、EU排出量取引制度に参加している施設からの2013年の温室効果ガス排出量が少なくとも3%減少したことを公表した。EU排出量取引制度には、EU加盟国28ヶ国とアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン、並びにEU域内の空港を行き来する航空会社が参加しており、昨年より2020年まで続く第3フェーズが始まっている。2013年は、固定発生源における検証済み温室効果ガス排出量は、CO2換算で18億9500万トンとなり、2012年比で少なくとも3%減少しているという。一方で、2012年末の排出枠の累積的余剰分は、21億以上に増加している。2014年以降バックローディングの実行により、余剰分は減少していくことが予想されている。航空会社に対する報告期限は2015年3月31日に設定されていることから、今回の報告には航空機による排出量は含まれていない。【欧州委員会気候行動局】