スウェーデン、生物多様性と生態系サービスの保全のため2020年中間目標を設定

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2014.03.17 【情報源】スウェーデン／2014.02.27 発表

　スウェーデン政府は、生物多様性と生態系サービスの保全を推進するため、環境目標体系の中に2020年に向けて新たな中間目標（milestone target）を採択した。これは、スウェーデンの環境目標だけでなく、EU生物多様性戦略目標や生物多様性条約愛知ターゲットも含めた目標達成への行程を示したものである。スウェーデンは既に16の環境目標を定めているが、その実施のペースを速めるため、分野ごとの中間目標の導入を進めている。今回新たに設定されたのは、生物多様性と生態系サービスの分野の中間目標で、（1）土地利用への一体的アプローチ、（2）陸域、淡水域及び海域の保護、（3）林業における環境配慮、（4）多様な林業、（5）国の林業計画における対話プロセス、の5つ。海洋環境の保護は特に優先事項となっており、今回の中間目標では2020年までに保護対象域は少なくとも57万ヘクタール拡大する。湿地保護区の面積は約21万ヘクタール、湖沼や水路は1万2000ヘクタール拡大する。また、国の林業計画における対話プロセスにおいては、生物を基盤とする経済と持続可能性の向上を目指し、森林に関係する利害関係者との開かれた対話を2015年7月までに確立するという。【スウェーデン環境省】