一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連科学諮問委員会、第一回会合を開催
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2014.02.14 【情報源】国連/2014.01.31 発表
ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)事務局は、国連科学諮問委員会(SAB)が、2014年1月30〜31日、ベルリンでその第1回会合を開催したと報じた。SABは、科学、政策、社会の連携を、特に持続可能な開発の分野で強化するうえでの助言を、国連事務総長や各国連機関の長に提供するため、2013年9月に国連総会開催中に国連事務総長が設置を発表した。委員会の事務局は、ユネスコが運営する。SABは、各大陸から選出された様々な分野の専門家・科学者26人で構成される。メンバーには、IPCCのパチャウリ議長、IPBESのザクリ議長のほか、1999年にボン条約COP6(第6回締約国会議)本会議議長、IUCN「持続可能な利用と暮らし」(SULi)専門家グループ議長、人々と自然との伝統的な関係に関する専門家Hayat Sindi教授らが名を連ねている。
CMSと国連環境計画を代表してこの第1回会合に出席したブラッドニー・チェインバース、ボン条約事務局長は、「SABが扱う分野は、自然保護や移動性野生動物に限らないが、委員の構成を考慮すれば、生物多様性が持続可能な開発に果たす役割について助言してもらえると期待できる」としている。【ボン条約事務局】