一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、IUU(違法・無報告・無規制)漁業と保護種混獲防止のため、関係10ヵ国と協力
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.01.25 【情報源】アメリカ/2013.01.11 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、公海流し網漁業一時禁止保護法の要求事項である報告書を議会に提出した。この報告書には、コロンビア、エクアドル、ガーナ、イタリア、メキシコ、パナマ、韓国、スペイン等、2011年ないし2012年にIUU(違法・無報告・無規制)漁業を行っていた漁船がある国か、または2012年に保護種の混獲を防止するための有効な措置を講じていなかった国が示されており、アメリカはそれぞれの国と協議し、IUU漁業と混獲防止のための対策を講じるよう促す予定である。IUU漁業は魚の数を激減させ、生産性の高い海洋の生息地を破壊して、食料安全保障と経済的安定を脅かす。保護種の混獲の例としては、アメリカの「絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律」により絶滅危惧種とされている北太平洋アカウミガメがあり、今回の報告書では、メキシコが北太平洋アカウミガメの混獲に対して効果的な管理措置を講じていないとしている。NOAAは今後も、様々な面でこれらの国々と協力していく予定だとしている。【アメリカ海洋大気庁(NOAA)】