海洋生物保護戦略を公表

【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2002.05.13 【情報源】イギリス／2002.05.01 発表

　５月1日、イギリス環境・食糧・地方事業省のマーガレット・ベケット大臣は、海洋管理に関する初めての報告書「我々の海を守る：海洋環境の持続的開発と保全に向けた戦略（Safeguarding Our Seas: A Strategy for the Conservation and Sustainable Development of our Marine Environment)」を発表した。
　同報告書は、海洋環境の保護に向けた行動の枠組みを示すもので、以下のような取組が挙げられている。
・アイルランド海におけるパイロット・スキーム
・危機に瀕する種や生息地（ダーウィン塚など）に対する特別な保護
・公海における海洋保護のあり方について他国と協議
・海洋の現状に関する総合的アセスメント
・海域における国土利用計画の役割について検討。既存の海底地図に基づく重要地点の絞り込み。
・総合的な沿岸地域管理に関する全国会議の開催
　ベケット大臣は、海洋保護について、ある程度の進歩を認めつつも、過剰漁獲や塩性湿地の減少、サンゴ礁の危機といった課題が残されていると指摘。こうした問題に取り組むために、今回の報告書は、総合的で生態系をベースとしたアプローチを提示するものだと評価した。もっとも、この報告書は最初の一歩だとして、今後の取組の必要性を訴えるとともに、持続可能な開発世界サミットを控え、世界規模での行動を求めた。

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【イギリス環境・食糧・地方事業省】