一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約グリーン気候基金の移行委員会第3回会合開催へ
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2011.09.27 【情報源】国連/2011.09.09 発表
2011年9月11〜13日に、国連気候変動枠組条約グリーン気候基金の移行委員会第3回会合がジュネーブで開催され、低炭素型で気候変動回復力のある世界への移行に向けた官民資金の役割が検討される。2010年12月のカンクン合意で、途上国に温室効果ガスの排出抑制や気候変動への適応の取組みのための資金を提供するグリーン気候基金を設け、2011年末のダーバン会議(COP17)でその設計を行うことが合意された。ジュネーブ会合では、民間部門の役割等の同基金の具体的な内容が検討される。フィゲレス同条約事務局長は、「公的資金を活用して民間資金の供給拡大を図る」ことが不可欠だとして、「移行委員会は途上国に変化を喚起するための民間資金を呼び込めるような基金設計方法を検討する」としている。カンクン合意では、先進国は長期的資金として2020年までに年間1000億ドルを拠出し、多国間資金供与の多くをグリーン気候基金を通じて行うことに合意した。また2010〜12年に新規の追加的短期資金300億ドルを拠出する約束にも留意したほか、気候対策技術を途上国へ移転するための技術メカニズムと、途上国が気候変動から自らを守れるよう国際協力を強化するための適応枠組の設置にも合意した。【国連気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)】