一般財団法人環境イノベーション情報機構
生態系修復協会、生物多様性条約締約国に2011特別賞を授与
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2011.09.06 【情報源】その他/2011.08.24 発表
生態系修復協会(The Society for Ecological Restoration (SER))は先頃開かれた第4回生態系修復世界会議の期間中、2011年8月23日に行われた祝賀会において、193の国と機関から成る生物多様性条約(CBD)締約国に特別賞を授与した。2010年に名古屋で行われたCBD締約国会議において、2020年までの10年間に取り組む戦略計画や具体的な戦略目標を採択するなど、生物多様性の保全と生態系の回復に努める締約国の真摯な姿勢が評価された。愛知ターゲットと呼ばれる20項目の戦略目標のうち、目標14と15では、水を含む生態系サービスから得られる恩恵に着目している。2008年の世界各国の国民総所得(GNI)の合計が58兆ドルだったのに対し、生態系サービスが人類にもたらす恩恵は年間21〜72兆ドルに匹敵すると言われている。ところが、生態系に対する不適切な管理や投資の結果、地球全体の生態系は2010年の時点で約3分の2が劣化したと推測される。傷ついた生態系の回復は「自然と共生する世界」をめざす2011-2020戦略計画の実現ばかりでなく、ミレニアム開発目標の達成ためにも重要である。【生物多様性条約(CBD)事務局】