一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、開発途上国に対する国際気候変動資金として年間1000億米ドルの拠出は困難ながら実現可能
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2011.04.22 【情報源】EU/2011.04.08 発表
欧州委員会は、2012年以降、開発途上国の温暖化防止対策のために2020年までに年間1000億米ドルを共同調達する国際気候変動資金についてワーキングペーパーを公表し、公的資金、国際二酸化炭素取引市場において生まれる資金、そして開発金融機関によって部分的に融資されている民間資金の関係の調和に成功する場合、年間1000億米ドルを調達することは克服可能な挑戦であることを示した。さらに気候変動資金と開発援助は協力して実施する必要があり、これらの資金を効率的に利用するために、確固たる国際的な調整が必要であることを示している。国際気候変動資金は、2010年12月にカンクンで行われた国際気候変動交渉において、先進国には、開発途上国における温暖化対策を実行するために2020年まで年間1000億米ドルを共同で拠出することが義務付けられたもの。EU経済・財務相理事会は、欧州委員会に対し、この義務を実施するための分析を依頼していた。【欧州委員会気候行動局】