一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA、乗用車・トラックの燃料転換システムの規制を緩和
【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2011.04.12 【情報源】アメリカ/2011.03.30 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、車両(乗用車およびトラック)の燃料転換システムの販売に対する規制を緩和した。燃料転換システムは、既存の車両やエンジンを、異なるタイプの燃料で走行できるよう改造するもので、ガソリン走行用に設計されている車両を圧縮天然ガス用に改造するのもその一例である。エネルギー安全保障や燃料コスト、排ガスへの懸念から、燃料転換システムは消費者の関心を集めているが、車両やエンジンの改造が不適切な場合、排出が増加し大気汚染を悪化させる恐れがあり、これらの改造は規制されている。EPAは大気質を向上させクリーンエネルギー技術を最適化するイノベーションや燃料転換を奨励すると同時に、排出基準の順守の確保に責任を負っている。市民の負担を軽減しつつ選択の自由も残した、柔軟で新しい規制の手法として、今回の改定では、環境保全対策を維持しつつ基準順守の立証手続を合理化し、改造される車両やエンジンの年数(2年以下、2年〜耐用年数以下、耐用年数超過)に応じて3タイプの異なる立証手続きを設定している。【アメリカ環境保護庁】