アメリカと中国、クリーンエネルギー研究センター（CERC）の共同作業計画に署名

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2011.02.01 【情報源】アメリカ／2011.01.18 発表

　アメリカエネルギー省のスティーブン･チュー長官と、中国の万鋼科技部部長、張国宝国家能源局局長ら中国政府の代表者は、2011年1月18日、クリーンエネルギー研究センター（CERC）の共同作業計画に署名した。CERCの設立は2009年に決定されていたが、作業計画が決定されたことで具体的活動が正式に動き出した。
　CERCのアメリカ側メンバーとして石炭技術と二酸化炭素回収貯留（CCS）の研究を行う世界資源研究所は、今回の作業計画発表により、（1）両国チームのメンバー機関が特定されたことで、今後の作業の統合化が加速されるとともに、（2）CERCの主要テーマである石炭技術、電気自動車、建物のエネルギー効率につき今後の作業のためのロードマップが示されたと、この署名の重要性を指摘。また、世界最大のエネルギー消費国･生産国である中国とアメリカは、温室効果ガス等の有害汚染物質の排出削減とエネルギー安全保障強化のため、クリーンエネルギー技術の進展が不可欠であることを認識しており、この両国によるCERCでの研究協力は、「知識共有とクリーンエネルギー技術の進展を加速する、現実的・実践的な取り組みの重要事例」と位置づけた。【世界資源研究所】