一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ政府、途上国の国連気候変動会議への参加資金を支援
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2010.12.22 【情報源】カナダ/2010.12.10 発表
カナダのジョン・ベアード環境大臣は、途上国がCOP16等の国連会議に参加する費用を支援するために50万ドルを拠出すると発表した。この拠出は、コペンハーゲン合意に基づくカナダの4億ドルの短期資金提供計画の一環。同大臣は、これにより「気候変動対策への地球規模の取組に、小国や後発途上国が貢献できる」と期待する。クリスティアナ・フィゲレス気候変動枠組条約事務局長は、「すべての締約国の参加を確保することは、気候変動に立ち向かう世界的な取組にとって重要な要素だ」として、カナダ政府に対し謝意を表明した。コペンハーゲン合意では、先進国は2010〜2012年の間に300億米ドルに近づくような資金供与をすることを約束しており、この資金は、クリーンエネルギーの開発と提供、森林破壊への対処や持続可能な農業の振興に向けた取組等、最貧国や最も弱い立場の国々が気候変動に適応できるようにするため利用される。カナダは、コペンハーゲン合意の実施に向け、また2012年以降の包括的で法的拘束力のある合意に向けて、前向きな取組を継続するという。【カナダ環境省】