EU、欧州生物多様性情報システムと生物多様性の現状を示すベースラインを公表

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.06.11 【情報源】EU／2010.06.01 発表

　欧州委員会は、ブリュッセルで開催中のグリーンウィークにおいて、生物多様性の損失を効果的に阻止することを目的にした欧州生物多様性情報システム（BISE）と生物多様性の現状を示すベースラインを公表した。概要は下記のとおり。
●欧州生物多様性情報システム（BISE）
　自然と生物多様性の現状に関する包括的な情報の取得のためのポータルサイト。EUの自然保護対策や規則、EUにおける環境と生態系に関する包括的な情報、生物多様性に関して進行中の研究などが掲載されている。
●生物多様性の現状を示すベースライン

　2010年までにEU内の生物多様性損失を阻止することが出来なかった要因に、生物多様性の現状に関する情報の欠如が挙げられている。個々の種やその生息空間の状況、生態系サービスについて情報を持つベースラインにより、この問題が解決され、政策決定者は、生物多様性の進捗状況を把握することが可能となる。【欧州委員会環境総局】