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環境ニュース[海外]

国際自然保護連合 トンボ、甲虫、チョウ類の欧州版レッドリストを公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.03.29 【情報源】EU/2010.03.16 発表

 欧州のトンボ、甲虫、チョウは生息地の喪失、地球温暖化により深刻な影響を受けている。欧州委員会から国際自然保護連合(IUCN)に委託された最新の欧州レッドリストが発表され、チョウの9%、朽木に依存する甲虫の11%およびトンボの14%が絶滅の危機に瀕していることが分かった。これらの種の中には世界的な絶滅の危機に瀕しているものやIUCNの絶滅危惧種レッドリストの最新版に登載されているものもある。
 この研究によれば、欧州の435種のチョウのうち31%の種で個体数が減少しており、9%がすでに絶滅の危機にある。欧州のチョウの種の3分の1にあたる142種は欧州に固有のもので、このうち22種が世界的に絶滅の危機にある。
 腐木に依存している甲虫については、初めて調査を行い、431種中3分の1が欧州に固有の種で、46種(全体の11%)が欧州から消滅する危険性があり、29種(7%)は世界的に絶滅の危機に瀕している。また、56種(13%)が欧州における準絶滅危惧種として扱われている。これらの甲虫に迫る主な危機は、成熟した樹木の減少、森林伐採による生息地の減少である。
 トンボについては、調査した130種のうち、14%が危機に瀕しており、うち5種は、世界的に絶滅の危機に瀕している。また、11%が欧州における準絶滅危惧種として扱われている。チョウ類と同様、絶滅危惧種の多くは、欧州南部の限られた地域に生息している。【欧州委員会環境総局】

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