一般財団法人環境イノベーション情報機構
ハイチ復興のための環境対策
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2010.02.03 【情報源】国連/2010.01.28 発表
ハイチでマグニチュード7の地震が発生してから2週間が経過し、大規模な人道支援が行われ、ポルトープランスやその周辺にようやく支援が届き始めた。水、ヘルスケア、避難所、食料の確保が最も緊急性の高い優先事項である。国連環境計画(UNEP)では、被害地での緊急環境影響評価など環境分野で技術的な支援を提供するとともに、人道支援活動にも積極的に参加している。
1月13日に緊急アセスメントを実施したところ、(1)医療廃棄物、(2)がれきや廃材、(3)二次流出や有害化学物質、(4)地滑り、(5)立て直したキャンプへの土砂崩れのリスクや洪水のリスク、(6)移動先への人口密集による環境影響、(7)事業計画のための環境に配慮した食糧や資金、といった問題が特定された。
UNEPでは今後もハイチの人々への支援を継続する方針である。
また、被災後の対策に加え、ハイチ再生イニシアチブを策定し、関連団体と共に、生態系の回復や持続可能な自然資源管理のための長期的なプログラムを実施する予定である。【UNEP】