EU議長国がスペインに　持続可能なグローバリゼーションを目指して

　スウェーデンのビルト外務大臣は、1月8日、EU議長国の座をスペインのサパテロ首相に正式に引き継いだ。スペインは、2010年1月から半年間、EU議長国を務めることとなる。
　ビルト外務大臣は、議長国のバトンは欧州の北にあるスウェーデンから、南にあるスペインにただ渡されたわけではなく、欧州統合の次の時代に向けて渡されたのだと述べ、発効したばかりのリスボン条約に触れた。
　ビルト外務大臣とサパテロ首相は、5億人の市民を抱えるEUの社会モデルとしての可能性に期待を示す一方で、EUが経済危機や失業といった深刻な問題に直面していることを強調。また、ビルト外務大臣は、EUが引き続き、気候変動対策や貧困対策でリーダーシップを発揮し、持続可能なグローバリゼーションへの道筋を世界に示していかなければならないと述べた。【EU議長国】