一般財団法人環境イノベーション情報機構
韓国&国連環境計画 グリーン成長で協力
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2009.08.31 【情報源】国連/2009.08.20 発表
持続可能なグリーン経済を目指す韓国の戦略を支援するため、韓国と国連環境計画(UNEP)との間で画期的なパートナーシップが発表された。この計画に基づき、UNEPでは、韓国のグリーン成長ビジョンとグリーン成長5カ年計画をレビューした報告書「韓国のグリーン成長ビジョンの概観」を策定した。
韓国は、2009年1月、380億ドルに上る景気刺激策を発表し、このうちの80%を環境投資に充て、さらに、総額836億ドルに上るグリーン成長5ヵ年計画へと発展させた。韓国の野心的な取り組みは、GDPの2%にも達する。
とりわけ、同5カ年計画の柱の一つとなっている、四大河川修復プロジェクトでは、水資源の保護、水質改善、洪水防止、地域開発への貢献が期待され、気候変動への適応にも役立つと考えられている。また、韓国は、京都議定書上、温室効果ガスの義務的な削減目標が課せられていないのにも関わらず、メキシコなどと同様、自主的に排出削減目標を公表し、気候変動問題で国際的なリーダーシップを発揮している。
今回発表された報告書では、民間部門・公共部門がグリーン経済へのシフトに参加できるようにするインセンティブや市場メカニズムを提供するためには、規制面・財政面での改革が重要な刺激策になるとしている。
なお、この報告書は、UNEPがグリーン経済イニシアティブの一環として計画した、初めての国・地域版イニシアティブとなる。【UNEP】