一般財団法人環境イノベーション情報機構
2009年2回目の国連・温暖化作業部会が終了
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.06.17 【情報源】国連/2009.06.12 発表
地球温暖化に関する国連の特別作業部会が、ドイツ・ボンで、6月1〜12日まで開催され、世界183カ国から約4600人以上が参加した。今回の会合では、12月のコペンハーゲン会議(COP15/MOP5)での合意に向け、その基礎となるテキスト案について初めて検討。最終日に記者会見した気候変動枠組条約のデ・ブーア事務局長は、会合の成果として、「コペンハーゲンでの合意において、各国政府が望んでいることが明確になってきた」ことをあげた。
一方で、工業国の中期的な削減目標については、より野心的な目標を示す必要があると強調。気候変動による最悪の被害を回避するためには、2020年までに、温室効果ガス排出量を1990年レベルから25〜40%削減する必要があるとする科学界の提言から、程遠いレベルだと批判した。
また、気候変動枠組条約の補助機関会合(SBSTA及びSBI)も併せて開催され、森林破壊に伴う排出量を測定・モニタリングする方法論について進展が見られた他、技術移転に関する専門グループから3本の報告書が提出された。
今後は、8月10〜14日(ドイツ・ボン)、9月28〜10月9日(タイ・バンコク)、さらに11月2〜6日(スペイン・バルセロナ)と、特別作業部会(含む非公式協議)が開催される予定。【国連気候変動枠組条約事務局】
(プレスリリース:PDF形式)