一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス&メキシコ 持続可能な開発、地球温暖化対策で協力強化
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2009.04.14 【情報源】イギリス/2009.04.01 発表
イギリスのベン環境大臣とミリバンド エネルギー・気候変動大臣は、メキシコ大統領の訪英に際し、メキシコのケサーダ環境・天然資源大臣と4月1日まで2日間にわたって会談、持続可能な開発と地球温暖化に関する約束に署名した。両国の大臣は、2006年に開始した「持続可能な開発パートナーシップ・プログラム」の進捗状況と、2010年までのイギリス・メキシコ協力プログラムにおける優先課題を協議。「気候変動と排出削減」、「持続可能な消費と生産」、「自然資源管理」について一定の成果を確認した。
成功したプロジェクトの一例としては、メキシコシティの交通部門からのCO2排出量の削減が挙げられ、これはメキシコで最も交通量の多い道路のひとつに「ゼロ・エミッション通り」を作ることにつながった。イギリスは優良事例を共有し、気候変動の経済影響に関するメキシコ版「スターン・レポート」の作成も支援している。
なお、メキシコでは、2006年のプログラムを経て、現在13件の持続可能な開発プロジェクトが進行中。将来的には、両国のより広範な政策立案に持続可能な開発目標を組み込んでいきたいとしている。
メキシコのケサーダ大臣は「イギリスとの連携はメキシコ国内での持続可能な開発と気候変動関連政策に大きく貢献している」とし、「この関係を引き続き強化し、他地域にも我々の経験を広めていきたい」と述べた。
メキシコは、今年6月の「世界環境デー」記念式典開催国であり、2050年までにCO2排出量を50%削減することを目標に掲げている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】