一般財団法人環境イノベーション情報機構
オバマ大統領 排出量取引制度法案を議会に要求 オークション収益をクリーンエネルギー投資に
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.03.04 【情報源】アメリカ/2009.02.24 発表
アメリカのオバマ大統領は、2月24日、議会で施政方針演説を行い、炭素排出量取引制度(キャップ・アンド・トレード)を導入し、再生可能エネルギーの生産を促進する意向を示した。大統領は、議会に対し、排出量取引を実施するための法案を提出するよう要請。また、風力発電やソーラー発電、先端バイオ燃料、クリーン石炭技術、自動車の燃費向上といった技術の開発のために、毎年150億ドルを投資する と述べた。
大統領は、真に経済を改革し、安全保障を確保し、気候変動から地球を救い出すためには、クリーンな再生可能エネルギーで収益が得られるようにしなければならない と強調。地球温暖化と闘うための財政的なインセンティブづくりが前に進むための道であり、経済復興は、グリーンエネルギーと表裏一体だとしている。
2010年度予算案では、温室効果ガス排出量を2005年レベルから、2020年までに14%減、2050年までに約83%削減するという目標を掲げ、議会や関係者とともに排出削減プログラムを策定することが盛り込まれた。このプログラムでは、100%オークションの排出量取引制度を実施し、その収益から総額1億5000万ドルを、2012年度から10年間、クリーンエネルギーに投資する予定である。【ホワイトハウス】【UNEP】
下記アドレス:オバマ大統領の施政方針演説