一般財団法人環境イノベーション情報機構
第25回UNEP管理理事会/グローバル閣僚級環境フォーラム 国際水銀規制協定に向けた交渉開始を決定
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2009.02.25 【情報源】国連/2009.02.20 発表
第25回UNEP管理理事会/グローバル閣僚級環境フォーラムが、2月16〜20日までケニヤのナイロビで開催され、水銀の規制に関する国際協定について交渉を開始することが決定された。また、人体や環境へのリスクが重大であることから、協定が確定するまでの間、自主的な「国際水銀パートナーシップ」に基づいて取り組みを進めることも合意された。このパートナーシップでは、在庫の水銀を安全に貯蔵する能力を世界的に拡大すること、鉱業などから供給される水銀の量の削減、リスクに関する普及啓発や鉱山での水銀の利用を停止するプロジェクトの実施、温度計や水銀灯といった製品や工業工程で使用される水銀の削減など、8項目が盛り込まれている。
今回の会合では、「グリーン経済」も重要な議題となった。各国大臣は、国内で、また、地球規模でグリーン経済を実現するために、さらに多くのことに取り組む必要があることに同意し、途上国でグリーン経済を実現するために海外開発援助や相互支援、能力開発などの支援が必要であることを強調した。
この他、ガザ地区での最近の紛争に関する環境影響評価のための調査団の派遣、「生物多様性・生態系サービスに関する政府間科学・政策プラットフォーム」(生物多様性版IPCC)の設置に関する国際会議の開催(2009年)なども合意された。【UNEP】