一般財団法人環境イノベーション情報機構
カリブ海、アメリカ本土で深刻なハリケーン被害
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2008.09.18 【情報源】国連/2008.09.12 発表
アメリカ南部を襲った大型ハリケーン「アイク」は、いたるところに破壊の爪あとを残し、とりわけテキサス州ガルベストン市では約100万人が避難する事態となった。アメリカ本土上陸前には、ハイチ、キューバ、タークスカイコス諸島で猛威をふるい、カリブ海一帯で70名以上の死者が出た。最も深刻な被害を受けたハイチでは、ここ3週間の熱帯性低気圧やハリケーンによって、約550人が死亡、80万人以上の人が家を失い、国連は1億ドル以上の国際援助を表明した。キューバでは「アイク」の前のハリケーン「グスタフ」によって、島の東端の住民約10万世帯が損害を受け、国連の推計では、被害額は30〜40億ドルに上るという。
UNEPトゥンザ青年アドバイザーでキューバ人のクエリャル氏は、「ハバナとピナルデルリオでは大きな被害がでて、州の60%以上が被害を受けた。農業が深刻な損害を被り、生態系も影響を受けた。公共サービスや産業活動、ホテル、観光施設は深刻なダメージを受けた。国内経済に大きな影響を与えるだろう。我ら青年の重要な役割は、それぞれの学校を支援し、深刻な被害を防止するために働くことである。我々は持続可能な地域開発の促進とともに、『地球のための植樹』キャンペーンを引き続き支援する。気候変動を防止し、緩和し、適応するためには教育が重要だと思う。この新しい課題に立ち向かうために国際的な支援も必要である」というメッセージを発表した。【UNEP】